「どうして。あなたはどうして、いつもそうして。」

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「それは、憐れみじゃありませんか。俺が昔、どんな所に居て、どんな暮らしをしていたか、知ってるから。・・・ああ、違うな。違います。そう、あなた確か言いましたね。俺を、守れなかった、って。あなたは俺を見ると、自分が責められている気がするんでしょう。ヒーローとしての自分の存在が揺らぐから、怖いんでしょう。」

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「後ろめたさを感じるから。そんな必要、ないのにね。だから、埋め合わせをしてるんでしょう。嫌々ながら。」

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「嫌いなんでしょう。本当はあなた、俺のこと嫌いでしょう。面倒な奴だと思ってるでしょう。だけどあなたはヒーローだから、それらしくしないといけない。あなたの守れないものがあってはならない。残念でしたね、上手くいかなくて。思うようにならなくて。だから俺のこと、あなたは、」

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