Сказка сказок -話の話- / Sugito Tatsuki
ソルジャー・ブルーの意識は浮上した。
人々が『ブルー』を描写する。
言葉によって、『ブルー』を定め、切り分ける。
命名された瞬間に、事象はただ過ぎるに成り下がる。
言葉を尽くす程に、もとの在りようは失われる。
描写された『ブルー』は、深遠にみえてその実、空虚でしかない。
(ああ、しかしそれは案外、的を射ているのかも知れない)
思うと、ソルジャー・ブルーの意識は再び、降下していった。
[ 物語は、失われて久しい。 ]
2007.05.25
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